神戸ポートピアホテルの経営戦略
1981年3月に、神戸ポートピア博の開催に合わせて開業した神戸ポートピアホテルは、当初からコンベンションの中心に置いたユニークなホテルとして開業した。創業者の中内力氏はアメリカのホテルをつぶさに検討して、神戸市にコンベンションホテルのアイデアを提示しそれが実現した。その後順調に発展を遂げていたが、バブル崩壊と1995年の阪神淡路大震災により神戸市内のホテルも営業停止の状況に陥った。神戸ポートピアホテルはそのような中でも独自で1500人規模のホールの設置を行い、神戸再興を目指して新たな挑戦を続けている。本ケースでは3代目社長の中内仁氏がホールの設置を決断し、関西経営品質賞を受賞する過程で組織改革、意思決定の仕組みの構築を行う様子を理解する。ホテル業のマネジメントにおける幾つかの問題を取り上げて、実践的にその問題に取り組む様子を検討する。戦略策定からその実施までの総合的なケースになっている。