当コースは、厚生労働省「専門実践教育訓練給付金」認定事業、および文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)認定事業です。

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武田薬品工業株式会社 ジェネラルメディスンビジネスユニット営業本部       神戸支店神戸中央営業所 課長代理 山根 早織 様

新しい自分と出会える場所

「ハッピーキャリアプログラムの案内が来ているが受けてみるか?」

当時の上司からそう提案されたことが私のチャレンジのきっかけでした。
社会人になってからは勤務先の研修を受けるのみで、外部のプログラムを受けた経験がなかったため、案内された当初は「果たして私についていけるのだろうか」と不安な気持ちになりましたが、好奇心旺盛な性格に助けられ受験を決意。後日、10ヶ月間のコースがスタートしました。勿論、仕事と講義の両立は大変でしたが、講義での学びにはその大変さを優に超える充実感と楽しさがありました。

必修科目では「クリティカルシンキング」や「組織マネジメント」等について重要な理論やフレームワークを学習し、ケーススタディを通してその学びを深めました。10ヶ月を通して感じた最も大きな変化は「自信がついたこと」です。講義を受けるまでの私は、それなりに長く勤め中堅と呼ばれる世代になっていたにも関わらず、社内会議等で意見を述べる場面に全く自信が持てないでいました。当時それは自分の性格によるものだと考えていましたが、コースを経るにつれ、その原因は性格ではなく主張の裏付けとして汎用性の高い理論・概念を用いた根拠が示せていなかったこと、つまり個人的な経験を元に発言していたことにあると気が付いたのです。

そんな私にとって講義で学んだ理論やフレームワークは新たな思考の手助けとなり、主張に対する論拠ともなったことで、次第に自信が持てるようになっていきました。それだけでなく主張した内容を採用して貰える機会も増えたと感じています。更に、学んだ知識を実践する科目「アクションラーニング」では職場の課題解決にチャレンジしました。改めて「知っている」と「できる」は違うのだなと思い知る場面もありましたが、同期メンバーと議論を重ね課題に取組む中で、組織に変化をもたらす醍醐味を味わうことができた貴重な経験となりました。

今の世の中「情報」は取りきれないほど溢れていますが、重要なことは必要な情報を取捨選択し自らの「知識」とし、その知識を元に考え応用することで「知恵」をつけることだと考えています。その点においてハッピーキャリアプログラムはとてもバランスよく構成されているのではないかと感じています。

こうして講義を受講する中で更に深く多面的な知識・知恵をつけたいと考えたことが契機となり、2018年4月から、ハッピーキャリアプログラムの先生方が教鞭をとる関西学院大学大学院のビジネススクールに通っています。そこでは経営・人事・マーケティング・ファイナンス等に関する原理原則を学んでいますが、それらの知識は勤めている企業や業界全体を俯瞰し客観的に観ることに役立っています。一見すると担当業務に関係なさそうな分野でも組織の営みという一連の流れの中で繋がっているため、知識を得る前と得た後では同じモノを見ても捉え方が異なってきていると感じます。このような幅広い学びを通じて視野が広がったことで、勤務先の支店プロジェクトリーダーを任されるようにもなりました。そして現在は、ビジネススクールで学んだ一切の集大成とすべく、職場が直面している「組織統合」における従業員の意識変化をテーマに、組織風土に関する研究を行なっています。

羨ましいことに2020年度からはハッピーキャリア受講生もビジネススクールのプログラムを科目履修できるようになると伺っています。ハッピーキャリアと同時進行でビジネススクールの科目履修を行うことができれば、より一層キャリアに活きる学びが可能になるのではないかと思いますので、願わくは科目履修にもトライして頂きたいと思います。

最後になりますが、おそらくハッピーキャリアプログラムを受講していなければ今の私は存在していません。それゆえプログラムを経て今があることにとても感謝しています。受講を検討されている方、是非その一歩を踏み出してみて下さい。