Introduction 当プログラムについて
女性リーダーに
求められる能力
リーダー層には、経営の基礎知識や高度な専門知識・スキルを土台として、リーダーシップを発揮しながら戦略を立案し、イノベーティブな発想で課題を解決し、的確な意思決定を行い、組織全体をマネジメントする能力が求められます。変化の激しいビジネス環境においては、財務・マーケティング・人材マネジメントといった経営知識を横断的に理解したうえで、多様なステークホルダーと対話し、組織を前に動かしていく力がこれまで以上に重要になっています。これらは、日々の業務スキルやコミュニケーション力、さまざまな状況や環境変化に柔軟に対応する力を持って第一線で活躍する女性が、さらにリーダー(候補)として飛躍するために身につけておきたい能力です。しかし、こうした力は日常業務の延長だけで自然に備わるものではなく、体系的に学び、実践を通じて磨いていく必要があります。本プログラムのカリキュラムは、まさにそうした能力を段階的に培うことを目的に構築されています。
一般社員
コンセプチュアル・スキル
- 理解力
- 判断力
ヒューマン・スキル
- コミュニケーション力
- 交渉力
テクニカル・スキル
- 業務知識、スキル
リーダー層(管理職)
アドミニストラティブ・スキル
- チームビルディング力
- 組織マネジメント力
- ビジョン
- 戦略立案力、イノベーション力
ヒューマン・スキル
- リーダーシップ力(指導力、巻き込み力、統率力)
- 交渉力
テクニカル・スキル
- 専門分野の高度な知識、スキル
- 経営者としての基礎知識
cf.Robert L.Katz のモデルより

女性がリーダーとして
羽ばたくために
女性が実際にリーダーとして羽ばたくために開講している女性リーダー育成プログラム。その始まりは、2016年の女性活躍推進法施行に先立つ2008年のハッピーキャリアプログラム開講です。
「ワークライフバランス元年」と呼ばれた2007年の翌年、関西学院大学経営戦略研究科ビジネススクールは、文部科学省が推進する「社会人学び直しプログラム」として女性のリカレント教育をスタートしました。当時、働く女性が大学で体系的に学び直す仕組みは、日本にはほとんど存在していませんでした。
「女性の活躍は企業を変える、社会を変える」「自分らしく働き、生きる」—このコンセプトのもと、プログラムは社会の変化とともに進化を重ねてきました。まず再就職・起業を支援する「キャリアアップ・起業コース」で273名の修了生を送り出し(就業者比率93.0%)、2014年には組織で活躍する女性のための「リーダー育成コース」を新設、259名が学びました。2016年の女性活躍推進法施行、2018年の「人づくり革命」による教育訓練給付拡充、2021年のリカレント教育推進の強化—こうした国の動きに先んじて、あるいは呼応しながら、働く女性に必要な学びの場をつくり続けてきました。
いずれのコースも文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」認定、厚生労働省「専門実践教育訓練給付金」認定を受けており、学びの質と信頼性は制度面でも裏付けられています。そして2025年、女性のリカレント教育のパイオニアとして積み重ねてきた経験とノウハウを集約し、カリキュラムをさらに充実させた「女性リーダー育成プログラム」として生まれ変わりました。
プログラムの沿革
数字で見るハッピーキャリア
1~12期受講者の概要
これまでに受講した1~12期生は、30代(32%)と40代(47%)が中心です。その職位は、これから管理職を目指す主任・係長相当職(35%)や一般社員(29%)、すでに管理職(部長・課長)の人(32%)や中小企業の経営者(4%)と多様です。
受講しようと思った動機(複数回答)は、約4人に3人が「スキルアップ」「視野を広げる」を挙げ、「ネットワークを広げる」が続きます。プログラム受講後には、実際83%の人が「職場での仕事を進める上で有益なスキルを身につけられた」を実感しており、また、「志をともにする仲間を得られた」(69%)、「視野が広がった」(58%)(複数回答)と回答しているので、受講前の期待通りのものが修了時に得られたことになります。「職場での仕事を進める上で有益なスキルを身につけられた」と答えた人は、身につけられたスキル(複数回答)として「リーダーシップ」、「組織マネジメント力」、「論理思考能力」を多く挙げています。 そして、実に98%の人がプログラム全体に満足しており、直近の4年間に限っては100%(全員)が満足しているという大変高い評価が得られています。
| プログラムを終えて実感すること | 当てはまる | 最も 当てはまる |
|---|---|---|
| 職場での仕事を進める上で有益なスキルを身につけられたこと※1 | 83% | 38% |
| 志をともにする仲間を得られたこと | 69% | 16% |
| 視野が広がったこと | 58% | 6% |
| 今後も何らか勉強を続けようと思うようになったこと | 53% | 6% |
| 自分の強みや弱みがわかったこと | 32% | 3% |
| 仕事に自信を持って取り組めるようになったこと | 25% | 4% |
| 知識の体系化ができたこと | 22% | 3% |
| 必ずしも所属する職場で必要なものではないが、これからの仕事人生を豊かにできる知識・スキルを身につけられたこと | 18% | 3% |
| 昇進や職種転換、転職・起業などキャリアアップができたこと | 7% | 0% |
| 仕事に必要なネットワークを築けたこと | 6% | 0% |
| 転職・起業など別の道があることがわかったこと | 5% | 0% |
| その他 | 3% | 0% |
Survey Results — EXPO 2025
修了生118名が語る、
学びのその後
2025年、大阪・関西万博の公式パビリオン「ウーマンズパビリオン」WAスペースにて、本学女性活躍推進研究センターと女性リーダー育成プログラムの共催によるトークショー「リカレント教育から始まるキャリア変革〜人生を動かす学び〜」を開催しました。その開催に先立ち、本プログラム修了生を対象にアンケート調査を実施(回答者118名)。修了後も続く学びの効果と、キャリア・人生への影響が明らかになりました。



実現・推進中
「このプログラムで学んでよかった」という問いに対し、「そう思う」94%、「まあそう思う」5%と、修了生のほぼ全員が高い満足度を示しています。さらに、修了後も9割が何らかの形で学びを継続。学びの領域は資格取得からMBA進学、DX・AI、語学まで多岐にわたります。
受講時に立てた3年後のキャリアビジョンは、25%が「その通り実現」、46%が「当初とは変わったが進めている」、19%が「遅れているが進めている」と回答。約9割がビジョン実現に向けて歩みを進めています。
また、修了後から現在までに97%の修了生に何らかのキャリア変化がありました。昇進、転職、起業—プログラムでの学びが、一人ひとりのキャリアを動かしています。
9割の修了生が、受講時の学びが今も生きていると実感(「そう思う」67%、「ややそう思う」24%)。その効果は、次の5つに集約されます。
- 1 学びの継続・ポジティブな姿勢—新しいことへの挑戦意欲が持続
- 2 キャリア形成と理論の活用—学んだ理論を実務で活かしている
- 3 自己認識と視座の向上—俯瞰的な視点と自己肯定感の獲得
- 4 実務への応用と成果—マネジメントや意思決定に直結
- 5 人間関係・ネットワークの拡大—同期や講師とのつながりが財産に
LINEやSNSで近況を報告し合ったり、食事や旅行、イベントに出かけたり。プログラムで生まれたつながりが、卒業後も大切なネットワークとして機能しています。
学び直しにより人生に変化が起きたと感じている修了生は99%。最も多かったのは「ものの見方・考え方や価値観」の変化で、「人間関係・人脈」「人生のステージや視座」が続きます。
修了生の声を大きく分けると、「学び・挑戦への意欲」「昇進・役割変化への適応」「人間関係・ネットワークの広がり」「自己認識・自分軸の確立」の4つ。プログラムでの学びが、キャリアだけでなく人生そのものに変化をもたらしています。