当コースは、厚生労働省「専門実践教育訓練給付金」認定事業、および文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)認定事業です。

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南海電気鉄道株式会社 渡辺 幸代 様

「学び」は続くよ、どこまでも

南海電気鉄道株式会社 社長室ブランド統括部長 渡辺幸代

2018年1月、25年間務めたメーカーから鉄道会社に転職し、ブランド戦略を担当することになりました。前例がないことを、鉄道業界の知識も、社内人脈もないなか、経営陣の理解を得たうえで、部門を横断して取り組む必要があり、理論構築、ファシリーテーション能力、リーダーシップの必要性を痛感しました。そんなとき、転職直前の年末に名刺交換をした方(この修了生便りにも登場されているロート製薬の藤田朋子さん)がハッピーキャリアプログラム・女性リーダー育成コース3期生だったこと、前職時代の2014年に、大内先生が登壇された大阪商工会議所の女性活躍推進フォーラムを聴講した記憶が線となって結ばれ、ハピキャリの受講につながりました。

10ヶ月の受講期間中は、授業の予習や課題に加えチーム活動も多く、思ったよりも大変でした。締切間際にレポートに着手し明け方まで執筆することも多々あり、タイムマネジメントの重要性が身に沁みました。また、夜間、土曜日の受講のため、家族の理解と協力も不可欠です。しかし、苦労の分、成果は大きいものがあります。ひとつは、自分のこれまでの経験と授業で学ぶ理論やフレームワークが合致していく、学びの楽しさ。そしてもうひとつは、ともに学んだ仲間です。異業種交流会でも社外ネットワークは築けますが、10ヶ月間一緒に学んだ仲間は別格です。修了後2年がたちましたが、同期にはコロナ禍でもWeb勉強会や読書会などを通して、刺激と元気をもらっています。

さて、修了後の変化ですが、受講した時点では特にキャリアアップを目指していたわけではありませんが、2020年6月に部長に昇格するという機会をいただきました。また、同年10月には大阪商工会議所の「大阪サクヤヒメ表彰活躍賞」を受賞しました。ハピキャリでの学びがなければ、どちらも実現できなかったと思います。特に、ハピキャリを知るきっかけとなった大阪商工会議所の賞をいただいたことには、不思議なご縁と「プランド・ハプンスタンス(計画された偶然性)」を感じます。

最近、担当役員から「渡辺さんはサーバント・リーダーシップを実践しているね」という言葉をいただきました。受講前は「リーダーシップ」というと、指示命令型のリーダーシップをイメージしていましたが、ハピキャリではじめて「サーバント・リーダーシップ」という概念を知りました。サーバント・リーダーシップとは、傾聴と共感に基づいてメンバーに気付きを促し、メンバーの成長を支援する奉仕型のリーダーシップです。リーダーシップの形はひとつではなく、女性らしく自分らしいリーダーシップを発揮すればいい。それがハピキャリで学んだ一番重要な点だったかもしれません。

今、私が目指す姿は「インスパイアする人」。サーバント・リーダーシップとも通じますが、自分の存在、経験、言動によって周囲の仲間や後輩を、鼓舞し、ひらめきや刺激、そして勇気を与えられる人になれれば、と思います。そんな人になるにはまだまだ学び、自分を成長させることが必要です。学びは止まらないのです。