当コースは、厚生労働省「専門実践教育訓練給付金」認定事業、および文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)認定事業です。

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サンスター株式会社 廣田 聡子 様

サンスター株式会社 業務推進部
執行役員(業務推進担当)部長
廣田 聡子

学びを通じた視野の広がりと仲間との繋がりが実感できる大事なサードプレイス

「リカレント教育」「リスキリング」「学び直し」・・・など、昨今このような言葉が飛び交っています。なぜ必要なのか、その要旨を企業も働く人も理解し始め、様々な取組みが始まっています。実際には自律的に行動へと移す人は、まだまだ少ないように思います。私が関学のハッピーキャリアプログラムで学びたいと思ったのは、率直に女性リーダー育成に特化したという点でした。女性活躍社会、女性リーダー育成など、当時の日本政府が経済界と一緒になり、声高に2020年には女性管理職比率を30%にすると言っていた2018年初めのことです。

私の勤務する会社でも、大きく世代交代への舵を切り且つ、女性のお客様が多いことなどを意識して、積極的な女性役員の登用を図り、私自身が任命されたのもこの時でした。業務経験だけしかなく、経営やマネジメントに関する経験も知見も一切ない丸腰でした。期待されていることは、十分わかっているものの、何をどうやって、どこから手を付けていくか、自分自身何を目指すべきかもわからない状況で、悶々としていました。

「知らない」と言うことを、当時はとても恐れていたように思います。それでも何とかしたい、打破したいと考え色々調べると、社会人経験があれば、今は大学院への入学にチャレンジできることを知りました。このような外的、内的環境や自身の動機づけにおいて、大きな転機があったことで、特に「女性リーダー育成」に特化したハッピーキャリアプログラムに興味を覚え、門を叩くことにしました。しかし当時は、担当部門として新しいチャレンジを始めたところで、果たして両立ができるのか、きっちり学べるのか、時間の捻出は大丈夫か等々逡巡した記憶があります。ただ応募動機を考えた時、ともかくこんな私に、新しい視座でチャレンジする機会を与えてくれた会社に対して、しっかり何か成果として返していかなければならないと強く思ったのを覚えていますし、それが今の私の核でもあります。

2018年入学の5期メンバーは、会社から派遣されてきた人、自分で何とかしたい、変わりたいと思ってきた人、バックグラウンドも職種も立場もバラバラでしたが、ともかく入校式から一体感、共感、ポテンシャルがありました。学びの内容は、経営に関しての理論、ケーススタディを通じた考察や討議、プレゼン発表などがあり、加えて事前学習やレポート等々盛りだくさんで、かなりの時間とエネルギーを費やしました。しかし、知らないことを知る楽しさ、実学になった時の嬉しさは、たくさん味わえました。

今も迷ったりすると、当時のノートを見たりして、解決の糸口を探しています。学びの大きな副産物として、普段は会社で言えない悩みを、同期全員で共有して、共感し合える仲間の存在。授業が終わった食事の場などで、あぁだこうだと、終電近くまで話したことが、とても懐かしく思い出だされます。結果自分は一人ではないという心理的安全性を創り出し、誰彼なく誰かのメンターになり、とても良い繋がり、そして揺るぎないサードプレイスとなりました。この繋がりは今もとても大切な宝物です。修了してから何人かは栄転したり、新たな職に挑戦するなど、全員が更なる自分磨きを続けています。私自身OGとして、メンターや講義のお手伝いをさせていただくなど、学びを止めることなく都度刺激をもらっています。この素敵な学びの海に飛び込んでみてください。きっと目の前が開けて、全ての景色が変わること間違いなしです。