Student Experience 受講イメージ

授業風景から

マーケティング・リサーチ

大槻 美聡

  • 株式会社マーケティング・リサーチ・サービス 常務執行役員
  • 関西学院大学経営戦略研究科 非常勤講師
マーケティング・リサーチ

現代のビジネス・リーダーに「マーケティング」を意識していない人はいないでしょう。「マーケティング・リサーチ」は、「マーケティング」のための極めて重要な手段・ツールと認識され、これをうまく使うことは、ビジネスの成功要因の一つとなっています。「マーケティング・リサーチ」というと、巷でよく見るアンケートのことだよね?とおっしゃる方が多いのですが、授業に出ていただくと、そのイメージは少々変化すると思います。「マーケティング・リサーチ」は、ビジネスに関する様々な要素を研究し、次のマーケティング施策に用いる情報を得るために行います。習熟していない人は「アンケートを作るのなんて簡単」と考えがちですが、実際にはそんなに簡単なものではありません。リサーチと言っても「調査」というよりは、むしろ「研究」をイメージしていただくほうがよいと感じます。「マーケティングのためのリサーチ」なので、マーケティングはもちろんのこと、多くの領域に関する知識や深い洞察が求められ、そのマーケティングへの貢献は、扱う人の能力によって大きく成否が分かれてしまっているのが現実です。

マーケティング・リサーチ

「今までやってきた、目にしてきたアンケートはなんだったのでしょう。これまで何の疑問も持てなかった自分が恥ずかしい」と授業の最後に告白されるかたが、毎年数名おられます。これは、授業を受けることで、今まで実施してきたアンケートが、「目的が曖昧であった」「目的にリーチするように設計されていなかった」ことに気づかれるからだと思います。この授業では、マーケティング・リサーチを取り巻く環境、マーケティングとリサーチの関係、リサーチの企画、リサーチの手法や技法、測定尺度、データ収集からデータ分析の基礎、そして少し高度な分析手法までを、ぎゅっと凝縮してわずかな日数で学びます。座学だけでは理解が進まないので、実際に一連のリサーチの行程を経験するために、興味のあるテーマを選んでいただいてグループワークを実施します。

マーケティング・リサーチ

グループワークでは、いきなりアンケートを作ったりはしません。課題を抱えたクライアントの立場に立って、解決すべき課題やそのために必要な情報をじっくり考えること(リサーチの企画段階)にかなり時間をかけます。アンケートなどを、周りの方に協力をお願いして実施したうえで、集めたデータを授業で学んだ手法を用いてグループワークで集計し、結果を分析します。分析のゴールは、最初に設定した課題を意識しながら次のアクションを決定するところにおいているので、授業に参加された皆さんは、解くべき課題の定義~そこに対する施策の提案までの一連を経験されることになります。授業で設定するのは、マーケティングに関する課題ですが、この一連のアプローチは、社会的な課題や、社内の人事課題など、ビジネスのあらゆる局面で役に立ちますので、現状打開のために探求心を持ってビジネスに取り組まれようとされる方には、ぜひ学んでいただきたいと思います。ハッピーキャリアプログラムで学ばれる皆様には、ビジネススクールの学生さんと一緒に学ぶことで刺激を受けることも多いと思います。グループワークでかなり長時間にわたって議論を行い、他の科目での学びを共有し合えることで、より一層深い学びを得ることができます。