それぞれのプログラムでは、科目の履修内容によって、ジェネラリストキャリア(経営全般の知識・スキルを持つ者)とスペシャリストキャリア(特定の経営領域に特化した知識・スキルを持つ者)を目指すことができます。一般に、ジェネラリスト的色彩の強いプログラムとしては経営、テクノロジー・マネジメント、アントレプレナーシップ、自治体・医療・大学経営プログラムがあり、逆にスペシャリスト的色彩の強いプログラムにはマーケティングプログラムとファイナンスプログラムがあります。例えば、経営プログラムの人的資源開発などの組織論系の科目を集中的に選択すれば人事系のスペシャリストをめざすこともできます。
複雑でダイナミックな経営環境のなかで、企業組織を戦略的にマネジメントするためには、分析的・論理的思考と、創造的な問題解決のための判断力・洞察力が必要です。経営プログラムでは、現代企業のマネジメントに必要なスキルや知識を幅広く身に付けることができます。
ジェネラリスト…経営トップ、経営補佐役、プロジェクト・マネジャー
スペシャリスト…経営企画担当者、人事部長、社員教育担当者
マーケティングプログラムでは、顧客の視点に立ったマーケティング戦略の立案、実施プロセスの管理を修得することが求められます。流行に左右されない、マーケティング・マネジャーにとって必須の基礎から応用までを幅広い知識や技術、そして最先端の知識も修得することが可能です。
ジェネラリスト…マーケティング・プランナー、マーケティング・コンサルタント
スペシャリスト…COO(営業部長、マーケティング部長)、ブランド・マネジャー、広告・広報部長
ファイナンスというと、難しい数式の羅列をイメージする方が多いですが、実務への応用にあたって重要なことは、意思決定に至るまでのファイナンスの考え方を修得することです。本コースでは、実務に役立つファイナンスという観点から様々なビジネスシーンで直面する諸問題を題材に、ファイナンス的思考法の応用を学びます。
ジェネラリスト…証券アナリスト(コンサルタント)
スペシャリスト…CFO(財務部長、経理部長)
PROGRAM
テクノロジー・マネジメントプログラム
技術を戦略的に経営してイノベーションによって競争優位を築くことの困難さが指摘されるなか、技術経営、イノベーションによる競争優位の確立等について、初学者、研究開発の経験者、あるいは、マネジャーそれぞれの方が必要な理解を深められるように、基礎から高度な科目まで多くの選択肢を用意しています。
ジェネラリスト…MOTコンサルタント工場長
スペシャリスト…R&D(研究開発)部長、生産部長、CIO(情報担当部長)
PROGRAM
アントレプレナー・事業承継プログラム
独立ベンチャーの創業や第二創業、企業内ベンチャー・新規プロジェクトの創成による企業イノベーション等、現代的ニーズに応えるために、伝統的な経営学の分野に加えて、知的財産権、eビジネス論、イノベーション論などの新分野を統合した、まさに新たなビジネスモデルの構築を目指すプログラムです。
ジェネラリスト…起業家、事業承継者、各種ベンチャービジネス・コンサルタント、ベンチャー・キャピタリスト
スペシャリスト…企業内ベンチャー担当者変革型ミドル
「新しい公共の創出」という発想は、従来の官の領域に民が積極的に関与すると同時に、民だけではなく官のイノベーションを喚起しようとしています。このプログラムでは、自治体・医療・大学のマネジメントとガバナンスを掘り下げて学習します。マネジメントやガバナンスの切り口は、財務管理、組織管理を中心とし、事例研究を積極的に盛り込むことで、理論と実践の融合した講義・研究をめざします。
ジェネラリスト…地方自治体特別職(市町村長、副市町村長、監査委員)、地方議員
スペシャリスト…自治体の総務部長・財政部長・監査事務局長・会計管理者、医療法人の経営管理部長、学校法人の財務部長・総務部長