2023/12/2

目指すべきキャリアの実現に向けて。刺激的で充実感溢れる日々が待っています。

根岸 剛さん

経営戦略専攻(ビジネススクール)

企業経営戦略コース アントレプレナーシップコース 
2023年9月修了

プロフィール
大阪大学法学部卒業後、太陽神戸三井銀行(現三井住友銀行)に入行し31年間勤務。主に国内中堅・中小企業取引のフロント業務に従事。営業推進、与信管理、問題債権管理回収という異なるミッションの管理職を歴任。2年前に役職定年を機に、現職のホウライ株式会社に入社。現在は保険代理店業務の現場マネジメントに携わっています。

MBAで学ぶ事を意識し始めたきっかけは
銀行での役職定年を前にして、今後のビジネスキャリアを模索していた時と、コロナの影響でオンライン講義の仕組みが整備され、フルタイム勤務でも学び易い環境となった時期が重なったのがきっかけです。長年一社で勤務してきたため、自身のスキルや経験に市場価値はあるのか?自社内でしか通用しないのではないのか?という漠然とした不安もあり、外部の方々と交わりながら、経営に関する知識や理論を体系的に学ぶとともに、今後のキャリアを切り開くきっかけにしたいという思いが強くなり、MBAスクールに通う事を決断しました。

多くのMBAスクールの中から関学を選んだ理由は
IBAを選んだのは、立地、科目数、教員、入学時期(秋入学)などの観点で、総合的に判断した結果です。まず、立地が最重要で、自宅と勤務地の関係から通学場所が「梅田」であることを前提に候補先を探しました。次に、梅田に有る複数の学校の中から、コースが多様で科目数が多いこと、秋入学制度があること、実務家教員の割合、西宮在住で関西学院大学に対してシンパシーを持っていたこと、などが決め手でIBAを選びました。

入学後の変化は?
入学後、特定の知識やスキルが直接仕事に変化を及ぼすことはありませんが、理論と実践を融合した学びにより、具体と抽象を行き来する習慣が身につき、ビジネスや業務に対して、より深く、より広い視野で、取り組めるようになったと思います。また、知への欲求や他者と学ぶ楽しさを覚えたことで、外部との繋がりを積極的に求めるようになったことが、大きな変化だと感じています。

在学中の過ごし方は?
仕事と学業との両立のために、朝7時前には出勤して業務を開始するなど、夕方の講義に対応できるよう工夫をしました。また平日の授業は1クォーターにつき多くて1科目とし、基本的には土日と集中講義で必要な単位を取得するようにしました。勤務以外の時間は、ほぼ予習やレポートなどの課題への対応の時間に充てましたので、家族との時間やプライベートの時間が非常に限られていました。家族の理解・協力無しには修了できなかったと思います。課外のグループワークの打ち合わせなどは、メンバーの業務都合などにより、23時からオンラインで開始するなど、深夜に行われることもありましたし、レポートや課題が重なると、深夜まで学習後早朝に出勤、を繰り返すこともありました。

修了後の変化は?
まだ、修了後間もないので、まずは「修了してしまった。あれほど刺激的で楽しい時間は過ごせないかも知れない。」という寂しい気持ちが強いです。それほど、充実した時間でした。また今後のキャリアに対して柔軟に考えられるようになったことは大きな変化だと思います。IBAでの2年間は客観的な自己評価と自信に繋がり、現職に拘ることなく、やりたいことにチャレンジしよう、チャレンジ出来る、という心境になりました。今後、どのようなビジネスキャリアを歩むか判りませんが、聴講制度の活用や研究会への参加など、IBAでの学びを継続したいと考えています。

関西学院大学MBAで得たものは?
まず、幅広い領域の経営に関する知識とスキルの習得です。正確には、知識やスキルは時代と共に変化しますので、単純に知識やスキルを学んだのではなく、物事の本質を押さえた上で、課題を解決するための型、あるいは思考法を学んだ、という事だと思います。次に、学ぶ習慣と学び方です。これらは、既存の経営知識やスキルが時代とともに陳腐化したとしても、自身をアップデートするのにとても重要なもので、素晴らしい財産だと感じています。もう一つは、何と言っても人的ネットワークです。学生間はもちろんですが、教員やゲストスピーカー、課題の為にインタビューを行った外部の経営者など、日頃の業務では交わることのない多種多様な業界、立場、経験の持ち主と繋がることができたことは、貴重な財産です。

印象に残っている科目は?
テクノロジーマネジメント(イノベーション研究の第一人者、玉田先生の講義です)
ベンチャーファイナンス(事業計画やビジネスモデルを発表する講義は他にもありますが、資本政策にまで踏み込む講義は他には無いと思います)
企業経営戦略特論I(イノベーション実践)(日本におけるエフェクチュエーションに関するアクティブ・ラーニンング形式の講義の先駆けだと思います)

お金のやりくり法
役職定年後のセカンドキャリアとしての職場勤務のため、現役時代に比べ大幅に年収が減少し余裕がない状況でしたが、教育訓練給付金制度の利用に加え、幸いにして関西学院大学の「ベーツ第1種支給奨学金」を受給することができたため、資金負担が軽減されました。また、大学の図書館は大学院生の場合2ヶ月貸出で延長も可なので、教科書や参考図書に関して、積極的に図書館を活用しました。

ある一日のスケジュール

月曜日 5:40起床、7:00~18:00頃まで勤務、19:00帰宅、筋トレと食事後、20:00より「経営学」の予習、グループワークの為の情報収集と資料作成。23:30頃に終了し、入浴後24:30に就寝
火曜日 5:40起床、7:00~17:00勤務、17:00~18:00まで「経営学」のグループメンバーとZOOMで打ち合わせ。19:00帰宅、筋トレと夕食後、20:00より経営学のグループワークの為の資料作成。23:30頃に終了し、入浴後24:30に就寝
水曜日 5:40起床、7:00~18:00頃まで勤務、19:00帰宅、夕食後、19:30より「人的資源管理」の予習、事前課題作成。23:30頃に終了し、入浴後24:30に就寝
木曜日 5:40起床、7:00~17:30まで勤務、18:30~21:50まで「統計学」受講。22:30帰宅、夕食、入浴後、24:00に就寝
金曜日 5:40起床、7:00~18:00頃まで勤務、19:00帰宅、筋トレと夕食後、20:00より「テクノロジーマネジメント」の予習。23:30頃に終了し、24:30に就寝
土曜日 7:00起床、愛犬の散歩、朝食。9:00~12:20「経営学」受講、13:20~16:40「人的資源管理」受講。夕刻、愛犬の散歩、ピアノに向かう、昼寝などで気分転換。夕食後、「企業倫理」の課題準備。早く終わればTV、音楽鑑賞、読書など。25時頃に就寝
日曜日 7:00起床、愛犬の散歩、朝食、筋トレ。13:00~16:20「企業倫理」受講、16:35~19:55「テクノロジーマネジメント」受講。夕食後は必要名科目の予習復習、課題対応など。あるいはのんびり過ごし、24:00に就寝