ハッピーキャリアプログラム 女性のキャリアアップ・起業コース ーリカレント教育ー

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関西テレビ放送 中桐 景子 様

2022.06.08 修了生便り

『仕事も家庭も 自分らしく』

関西テレビ放送 総合編成部
中桐 景子
(女性の仕事復帰・起業コース第11期修了生)

ハッピーキャリアプログラムを修了してから3年あまり。修了時に思い描いた将来像に近づいている部分もあれば、うまくいっていない部分もありますが、今思うのは、あの時、勇気を出して受講してよかったということです。私がハッピーキャリアプログラムを受講したのは、仕事と家庭で大きな変化があったタイミングでした。2018年の受講に先立ち、春に2人目の育休から職場復帰したのですが、同時に夫が海外赴任へ。働きながら1人で2人の未就学児を育てるワンオペ生活がスタートしました。さらに、職場でも、長らく勤めた報道番組制作の現場から管理部門へと、初めて異動することとなり、公私ともに、新たなことにチャレンジすることになりました。そのようななか、このままただ忙殺されるのではなく、自分の状況を俯瞰的に見ながら、今後の生き方と働き方=キャリアを見つめ直し、スキルアップしたいと思い、受講しました。

その中で得たものは大きく3つあります。1つ目はビジネススキル。2つ目はマルチタスクをこなす力と自信。3つ目は仲間です。特に、3つ目の、職種や年齢、背景も違うけれど、学ぶことをあきらめない同志に出会えたことは、自分にとって非常に大きなものでした。

その後、学びを実践に移す中で、受講前と比べると、自分の働き方や意識が変わりました。仕事の進め方や周囲とのコミュニケーションの取り方については、ハピキャリの授業で学んだスキルや心得を基に実践することで、以前よりスムーズに進められるようになったのではないかと思います。また、これまで自分の中だけで実践していた仕事の効率化についても、部内の業務に当てはめて提案できるようになり、さらに部外に関わる業務の改善策ついても、各署と交渉の上、取り入れていただくことができました。そのような小さなことの積み重ねの結果、ありがたいことに、自分に任せてもらえる仕事の量や幅が増えました。上司や同僚のみなさんには、家庭のことで日ごろから迷惑をかけてしまう自分に対しても、チャレンジングな課題を与え経験を積ませていただき、大変感謝しています。

そして修了から2年が過ぎた2021年夏、また公私ともに大きな変化がありました。
総合編成部に異動したことと、夫が海外赴任を終えワンオペ生活が終了したことです。

新しい部署では、トラフィックという業務を担当しています。視聴率を上げるための番組の並びを考えるとともに、事故なく放送するための交通整理をするという仕事です。TV離れが深刻化する中で、どのようなコンテンツをどのような並びで編成したら見てもらいやすいか、を戦略的に考えるというのが目下の課題です。私は特に、午後や深夜早朝の時間帯で、バラエティやドラマ、映画等、ウケそうな番組を、系列やプロダクション等から購入して編成する仕事をしていて、おもしろいコンテンツを探すために、休みの日も移動時もTVやスマホの前でプレビューばかりしています。後輩2人やスタッフのみなさんとチームで取り組んでいて、業務を取り仕切らないといけない立場で自分の至らなさに反省ばかりの日々ですが、なんとか食らいついているという感じです。育児・家事については、不在だった3年以上を取り返してもらうべく、夫に大いに振りながら、仕事に励んでいます(笑)

今思うのは、人生を長い目で見て、仕事と家庭に緩急つけながら進めればいいということです。ハッピーキャリアプログラムでは、私生活も含めたキャリアを自律的に築いていく、という視点について教えてもらい、私はそのことにずいぶん救われました。他者と比べずに、地道に自分なりに積み重ね、少しずつでも理想に近づいていく。そのことが今、生きているような気がしています。どこかで黙って見ていてくれる人はきっといます。今、自分の仕事や家庭など、私生活とのバランスで悩んでいる方、今後の人生に不安がある方、今から取り返すチャンスはいくらでもあります。受講に際し、時間を捻出する方法もいくらでもあります。倒れるときは前のめり、で、勇気を出して、扉を叩いてもらえたらと思います。

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