女子建築設計株式会社 大津 美奈子 様
2023.06.02 修了生便り
『忘れていた夢はハピキャリにあった』
女子建築設計株式会社
大津 美奈子
(女性の仕事復帰・起業コース第1期修了生)
ハピキャリを卒業して15年。息子が0歳児の時に保育サービスに預けながら学んだことが懐かしいです。15年経った現在の私は「女子建築設計株式会社」で女性だけのリフォーム会社を社員9名＋パート3名の会社を経営しています。起業して4期目ですが、お陰様で売り上げも順調に伸ばし、知名度も随分と上がりました。まだまだ道半ばの私ですが、ハピキャリと出会ってからの私を綴ってみようと思います。
15年前、私は大手の住友不動産という会社に住宅リフォームの設計営業として、バリキャリまっしぐらでした。ところが、出産を控えた時に「子育てしながら仕事をする」という当たり前のことがしづらい環境だということに気づきました。お客様は女性の技術者を望んでいるにもかかわらず、業界の風習、会社の当たり前が立ちはだかり、人生の不安が生まれました。「このままでは働き続けることができない」→「自分で会社を作りたい」という漠然な思いでした。ちょうど出産直後ぐらいに、ハッピーキャリアの新聞記事を見て、迷わず応募しました。一時保育を活用しながらの受講でした。
さて、授業が始まると、とにかく受講者が皆全員、魅力的で活気に溢れたメンバーでした。年齢層、仕事の職種など多岐にわたり、かつ、自分のキャリアを見つめなおしに来ているので、前向きな方ばかりで、当時は気づいてなかったのですが、いろいろな方の夢や思いにふれることで自分の活力に繋がっていました。
授業の内容としては、私自身、社会の仕組みなど勉強する機会も無かったので、体系立てて学ぶことができました。中でも一番良かったのは、経営計画書の作成でした。
「こんなことをして、こんな風に利益に繋げて・・・」
当時はお遊びみたいな出来栄えでしたが、卒業して10年後にその存在が私の人生を大きく変えたのです。
正直、卒業してから10年間はハピキャリで学んだことは、活かせられていなかったです。卒業後5年は当時の住友不動産でお世話になり、その後、ゼロから起業が怖くて、とある会社を買い取り、業務をやっていました。
令和元年の夏、知り合いから森ノ宮の古い建物を借りないかと打診されて、興味本位で見学に行きました。見ると、すごく古くて、小さくて・・・。でも公園の隣で。
はじけた瞬間でした。15年前にハピキャリで経営計画書に綴った言葉を思い出したのです。
「靭公園の隣で、カフェのような事務所」
恥ずかしいのですが、その夜見返した15年前の経営計画書には「靭公園写真」と「天海祐希（働くイメージ）」の写真を貼っていました。そして、さらに書かれていたのは
「女性が子育てしながらでも働ける住まいに関わる会社を起業する」
すっかりサッパリ忘れていました。前述のとおり、お遊びのような経営計画書でしたが、当時の私のあふれる想いが詰まっていて、私の成し遂げたいことはコレだと確信した瞬間でした。家賃も聞かずに、「借ります」という返事をし、3ヶ月後には会社を新たに登記して、1500万かけてリノベをして小さなお城が完成しました。
それが「女子建築設計株式会社」がスタートでした。
順風満帆ではなかったですが、今も、私が女性にこだわりを続けることが出来たのは、ハピキャリで出会った素敵な仲間との出会いもあったと思います。特にメンバーの「女性の底力」です。女子建築設計のお客様もこんな方なのかなと、想像できました。さらに「子育て経験」や、「家事の経験」が、世の中ではキャリアにおいては不都合と囚われがちだけど、それをメリットに変えることが可能だとハピキャリで確信しました。女性の秘めたパワーを感じた受講期間した。卒業生で現に活躍されている方もたくさんいて、そんな存在も私の励みにもなっています。
というわけで、会社のミッションは、「女ゴコロくすぐる家づくり」です。
出産直後、モヤモヤしていた私でしたが、ハピキャリと出会って、将来の道筋のベースを作る機会が得ることができて、チャンスが前に来た時にそれを実現に向けて舵を即座にきれたのも大きいです。学んだこともすべて活かせられていないですが、ベースとして学んでいるので、これはあの時学んだ内容だなとか、あの時理解できなかった内容をもっと学んだ方が良いなとか思うシーンはよくあります。社会人になってから体系立てて学べる場だったので有難いです。
＜受講を悩まれている方へ＞
田坂広志さんの「三つの真実」が好きです。。
第一の真実 ／ 人は、必ず死ぬ.
第二の真実 ／ 人生は、一回しかない.
第三の真実 ／ 人は、いつ死ぬか分からない.
となると「迷ったらやる」のみです。
自分にしかできないこと、自分が社会に対して解決したいこと、頭によぎっているならそれを整理してお絵描きみたいに頭で形にするべきです。同じ志の仲間と、サポートしてくれる熱い講師が待っています。
まずは、同じ場所で悩むより、自分の人生をそんな環境に置いてみることからスタートしませんか。何かが始まります。
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