内迫 由紀子 様
2019.05.17 修了生便り
内迫由紀子
(ハッピーキャリアプログラム8期生)
ハッピーキャリアプログラム最後の授業アクションプランニング、それは3年後の自分が何をしているか発表すること。修了から3年後の今、私はその言葉通りの仕事に就いています。
「はたして私は今の時代に仕事復帰できるのだろうか」
このプログラムを受講するかどうか検討しながら、その不安は頭から離れませんでした。というのも私にとって二つのことが大きな壁になっていたからです。一つ目は退職当時は勤めていた大企業でさえまだパソコンが導入されていない時代で、その後のIT化で職場の業務は様変わりしていたこと、そして二つ目は結婚を機に退職してから18年間全く仕事をしていなかったことです。どんな仕事でもいいのであれば、ハッピーキャリアプログラムを受講しなかったでしょう。自分にとってやりがいのある仕事、やりたい仕事を得たいけれど、私の現状では厳しいと思いこのプログラムに期待を寄せて受講しました。
「ハッピーキャリアプログラム修了後の歩み」
先に述べた二つの大きな壁についてハッピーキャリアプログラムが役立ったことは次の通りです。まずITの業務についてですが、ITの基礎と応用の授業を受講したことで、たくさんの課題をこなすことになり、それでひととおりのことはできるようになりました。そして実務としてやっていくうちにわりとスムーズに慣れていくことができました。
次に修了時点では既に19年間の仕事のブランクになっていたわけですが、履歴書を送っても面接までいかない時期が3カ月半ほど続きました。私は前職でプログラマーをしていましたが、ハッピーキャリアプログラムを受講する際には経理関係の仕事が希望だったので、全く未経験の職種を応募し続けたのも苦戦の一因でした。「やはり無理かもしれない」という気持ちにもなりましたが、その頃、役に立ったのはキャリアデザインの授業でした。自分のこれまでのキャリア(仕事だけではありません)を詳細に振り返り過去の自分と向き合う、それをベースに未来の自分がどうありたいのかを言葉にすることで、目標やこれからやるべきことがクリアになります。これはとても大切な作業で、仕事を探す際なかなか思いどおりにいかないとやはり心に迷い生じるのですが、このキャリアデザインでの自分の言葉をもう一度思い起こして、それが心の支えになりました。この授業で「自分の軸」となるものを見いだすことができましたし、これからも難しい場面では「自分の軸」が前に進むための力になると思います。諦めずに応募を続けることで、修了後5ヶ月後に公益財団法人で仕事復帰しました。その後転職して、現在税理士事務所に非正規で勤務して3年目に入ったところです。修了後には簿記の資格も取得しています。
「ハッピーキャリアプログラムの繋がり」
私自身相当な意欲をもって入校したつもりでしたが、同期生たちはさらに意欲的でポジティブな人が揃っていて、私の方が背中をおされる日々でした。修了後、実際に同期生の多くが、目標どおりに仕事を決めてステップアップしていったことは、とても刺激になり私のモチベーションにもなっています。修了しても近況を報告し合い、良い話には喜びあい、困ったことは相談できる同期生にめぐり合うことができました。ハッピーキャリアプログラムは半年間の受講期間だけにとどまらず、修了後も先生方、先輩方、同期生との繋がりが継続し、そこからステップアップする機会にも恵まれていることを今になって感じています。