会計・財務諸表 谷村 真理先生
2013.06.18 授業風景
経営コンサルタント
(独)中小企業基盤整備機構
チーフアドバイザー
谷村真理
「財務」「会計」「簿記」と聴くと、小さな数字がたくさん並んでいる決算書を思い浮かべ、とっつきにくいなあ…と感じる人も多いと思います。「経理部門でなければ関係ない」「数字の苦手な私には縁のない世界」と思い、避けてきた人もいるかもしれません。
しかし、ちょっと考えてみましょう。日常生活で、お金を使わない日はあるでしょうか?家計のことを考えずに行動して、つつがなく暮らしていけるでしょうか?もちろん、全く考えなくても暮らしていける資産家の方もいらっしゃるでしょう。しかし、ほとんどの場合、限られた収入の中で家計をやりくりし、日々の買い物でも値段や品質を吟味し、家族みんながよりhappyな生活をおくれるよう工夫をしているのではないでしょうか?
企業も同じです。株主・お客様・従業員等、全ての関係者がhappyになれるよう、限られたお金をどこでどのように使い、どれだけの利益を生み出すか、絶えず考え工夫しています。その中で働く人も、たとえ「自分は数字の世界には縁がない」と思い込んでいても、実は無意識のうちに数字のことを考えながら行動しているのです。つまり「財務」「会計」という分野は、働いているすべての人が共通して体得している見識なのです。
私はハッピーキャリアの講義を通して、その見識を論理立てて整理し、「見える化」するお手伝いをさせて頂いています。財務・会計論の理論体系を学び、その世界観を順序立てて腑に落として頂くことで、「何のことやら…」「何となくこういうことだと思うんだけど…」が「あ、そういうことだったのか!」に変わり、プログラムの最後には、決算書を見るだけでいろいろなことを判断できるようになります。受講生の皆さんが目に見えて変化していく様子に、私も毎回大変驚くとともに刺激を受けています。
決算書は、企業の「健康診断書」とも「成績簿」とも言われますが、まさに情報の宝庫です。決算書が読めるようになると、見える世界も変わってきます。決算書に現れる「数値情報=定量的情報」から仮説を立て、「定性的情報」とあわせて分析することで、その企業の「どこが良くてどこが悪いのか?」「どこをどう改善していけばよいのか?」など、今まで何となく感じていたことを「見える化」することができます。見えていなかった一面が見えてくるかもしれません。
自分の任された仕事についても、「この仕事は会社全体の経営にどのように貢献しているのか?」「どこをどう改善すべきか?」ということを定量的・客観的に把握できれば、よりやりがいを持って、より有意義な仕事を行うことができますよね。
ビジネス・ウーマンにとって切っても切り離せない数字の世界。ハッピーキャリアの仲間と一緒に体感してみませんか?