善管注意義務って何？ビジネスジャジメントルールって何？

　　　　-東芝不正会計事件と東洋ゴム工業免震積層ゴムの不正出荷事件の株主代表訴訟を素材として考える-

　株価は上昇気流に乗っていますが、個々の会社では問題山積というのが日本の企業の実情ではないでしょうか？
　今回のセミナーでは、取締役等の会社に対する責任を取り上げます。「株主代表訴訟」「善管注意義務」「ビジネスジャジメントルール」という言葉を耳にすることが多くなっていませんか？
　本セミナーでは、「株主代表素東芝不正会計事件の株主代表訴訟（東京地判令和５年３月28日）と東洋ゴム工業免震積層ゴムの不正出荷事件の株主代表訴訟（大阪地判令和６年１月26日）を素材として取り上げます。まず、岡本が株主代表訴訟、取締役等の会社に対する責任、善管注意義務、ビジネスジャジメントルール、公正妥当な会計慣行等について解説し、上記二つの代表訴訟の原告訴訟代理人の一人である富田弁護士がこの二つの裁判をわかりやすく読み解きます。
　既に会計・監査分野に関わっている方、これから会計・監査分野に進みたいと思っている方、東芝不正会計事件の株主代表訴訟を通して、取締役等が不正会計を行った場合、会社法はどういう責任を課しているのかについて、一緒に考えてみませんか？

岡本智英子

慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程民事法学専攻単位取得満期退学。高知大学人文学部助教授等を経て2007年より現職。ベルリン・フンボルト大学法学部客員研究員（2015年9月～2016年9月）。日本私法学会理事（2019年10月～2021年9月、2022年9月～2023年9月）。専門は商法、会社法。株式による資金調達における株主保護のあり方について、ドイツ会社法がアメリカ会社法とどのように対峙あるいは受容してきたのかについて研究中。著書に『募集株式発行の効力論』（税務経理協会、2007年）、『会社法の基礎（第2 版）』（法律文化社、2021年：共著）、『民法とつながる商法総則・商行為法（第2版）』（商事法務、2018年：共著）がある。

主な担当科目：企業法、商法、会社法、企業法課題研究

富田智和

弁護士

2000年3月関西学院大学法学部政治学科卒業。2003年11月旧司法試験合格。2004年3月関西学院大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了（修士（法学））。2004年4月司法修習生（第58 期）。2005年10月兵庫県弁護士会登録。2010年4月神戸そよかぜ法律事務所設立。2018年4 月兵庫県弁護士会副会長（任期1 年）

弁護士、一般民事・家事事件（離婚、相続、借金問題、交通事故、労働問題（使用者側・従業員側双方））、刑事事件のほか破産管財業務、成年後見業務、商事訴訟・株主代表訴訟も数多く取り扱う

主な担当科目：起業法要説、倒産処理法

　日時・会場

日　時：2024年6月5日 (水) 19:00～20:30
場　所：オンライン（Zoom）【参加費無料・事前申込制】
※当日の参加用URLは後日ご連絡いたします。

　参加申し込み

申込締切：5月29日 (水)
※自動返信による申込受付メールが届かない場合は、恐れ入りますが下記【お問い合わせ先】までご連絡ください。

　お問い合わせ

関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科
TEL：0798-54-6572
e-mail：iba@kwansei.ac.jp