プロフィール
看護師として病院勤務を経て2009年より病棟・OP室の管理、また避難訓練の企画運営に携わる。東日本大震災では災害支援ナースとして女川町で活動。2019年看護部長に就任後、コロナ禍で日々変わる状況に多職種連携の重要さを痛感。2022年より大阪府看護協会ナースセンター事業部に在籍、看護職求人・求職のサポート業務に従事。

MBAで学ぶ事を意識し始めたきっかけは
病棟師長時代に梅田キャンパスでオープン講座を受講し、いつかここで学びたいなと漠然と考えていました。看護部長として経営会議に参加するようになり、看護部だけのことを考え主張しても解決できない課題にぶつかっていました。ビジネスの世界の方々についていけるのかと不安もありましたが、視座を高めるためにMBAで学び引き出しを増やし現場に活かしたいと考えたのがきっかけです。

多くのMBAスクールの中から関学を選んだ理由は
関学では専攻プログラムに医療経営があったこと、また主専攻以外のプログラムも受講でき、卒業後も聴講生として受講できることが関学を選んだ大きな理由です。MBA在学中の友人から、医療関係以外の学友からも学ぶことができる環境であると聞き、井の中の蛙ではいけないと刺激を受けたことも理由の一つです。

入学後の変化は？
入学前は問題の表面しか見えていなかったことに気づくことができました。分析方法を学び仕事上の問題を俯瞰したり接近したり、また抽象度を上げたり下げたりを繰り返しながら、多角的に考える力がついてきたのではないかと感じます。インサイトはなかなか見つけられませんが、一番の変化は「考えることが面白くなってきた」ことかもしれません。
（余談）1年目の夏季集中講座でアカデミックライティングを受講し、それがきっかけとなり関学ライティングセンターチューター募集に応募し、1か月の研修後約1年半、学部1年生のレポートや卒論を共に考える機会を頂きました。ここでの貴重な経験から私自身が伝わる文章を意識するようになりました。

在学中の過ごし方は？
入学直前に退職し課題研究テーマを新たに探すところから始まり大変でしたが、１年目のオンライン授業中、ブレイクアウトルームでの皆のつぶやきに大変なのは自分だけじゃないと知り、癒され励まされ頑張れたと思います。1年目に必要な単位をほぼ修得できたので、2年目は授業をセーブして、先行研究文献渉猟や読書に時間を費やしていました。
月に1度は気分転換に乗馬に出かけ、あれこれ何も考えない時間を過ごすことでリフレッシュ！2年間、家事全般手抜き主婦への夫の理解や、非常勤ではありましたが職場の理解、なにより苦楽を共にした学友の存在があり仕事・プライベート・学業の両立ができたと感謝しています。

修了後の変化は？
修了後半年が経ちますが、講義資料を読み返したりしながら新しいことにチャレンジする準備中です。またマイナーチェンジを繰り返したりしながら仕事の質を高めることもできつつある状況です。最近では他の大学MBAの方たちとの読書会に参加するなど、以前にはなかったつながりが広がってきています。医療の分野に関係なく互いの問題を語り合い、MBAでの学びを実感しています。

関西学院大学MBAで得たものは？
還暦の誕生日に講義を受けながら、人は幾つになっても成長できるのだと実感できたことです。MBAでいくつもの引き出しを得て、看護師としてセカンドキャリアをどう生きるか、これからが楽しみでもあります。MBAでの学友とのつながりは医療関係にとどまらず、私にとってお金では買えない財産となり、修了後の今も刺激を受けています。

印象に残っている科目は？
イノベーティブ・シンキング　企業経営戦略特論F（地域包括ケアと医療経営）
企業経営戦略特論I （エフェクチュエーション）

お金のやりくり法
入学直前に退職したため、授業料は教育訓練給付金と不足分は夫へ援助をお願いしました。
その後非常勤勤務に就き、本代などに活用しました。